三線をはじめるにあたり、気になるのが音の大きさです。
果たして家でガンガン弾いても近所迷惑にならないんだろうか?というのは都市部に住んでいる方は気になるポイントではないでしょうか。
参考までにどんな程度かの比較対象を考えたのですが、うーん、これがなかなか表現が難しいです。しいて言えば、アコースティックギターをコード弾きではなく、結構強めに単音で弾いた感じに近いのですが、アコースティックギターを弾いたことのない方はわからないですよね....
結論を書きますと、想像より音はかなり大きいです。正しい姿勢で弾くと、かなり大きい音がします。しかし、最近建築されたマンションにお住まいの方は、ほぼ気にすることなく弾いても大丈夫だと思います。最近のマンションは遮音に優れているので、近隣住民の生活音は聞こえません。この手のマンションは問題無しです。
しかし、アパートに住んでいて、隣の部屋の人の音がたまに聞こえてくる環境の人は、間違いなく三線の音が隣に聞こえると考えたほうが良さそうです。そういう意味では、ほぼアコースティックギターと同等ですので、なかなかガンガンは弾けないでしょう。では何にも手がないの?と聞かれれば、一つあります。消音ウマです。
そもそもウマって何?というところから。ウマとは、この写真の真ん中ぐらいにある弦を張るための小さいアーチ上の部品です。これは三線の胴に固定されているわけではなく、ただ立てられています。弦がピンと張られることによって、上からの圧力で締め付けられて固定されます。
当然ですが、ウマがないと弦が胴に設置した状況になりますので音はなりません。ウマを立てることで胴の間に隙間ができ、音が鳴ります。このウマを消音ウマという部品に切り替えると、不思議なもので一気に音が小さくなるのです。
それがこの消音ウマです。三線入門セットなどには付属してることもあります。単体で購入したとしても、¥500以下の値段で変えます。Amazonなどで消音ウマと検索すると出てきます。
これを設置するとこんな感じです。
先ほどのウマより横に長く、なります。この長く伸びた状態で胴の振動を抑えることで音を小さくしているんでしょうか。確かに音量で言うと2分の1ぐらいに軽減されます。
この消音ウマを使えば、アパートで弾いても、夜弾いてもさほど問題ないぐらいの音量まで下げられます。
ただし、三線の音の醍醐味は一気になくなります。アンプにつないでいないエレキギターのような感じといいますか、不完全燃焼感は否めません。せっかくスポーツカーを買ったのに、信号の多い一般道を走るような感じです。
このあたりはジレンマですね。練習だけであれば消音ウマは有用ですので是非ご活用ください。