伐採が禁止され、その貴重さがどんどん際立つ沖縄本島黒木と八重山黒木。いまではカミゲン黒木も良質なものは少ないと言われ、どんどん希少になってきているそうです。
このままいくとどうなるんでしょうか?数年後にはカマゴンや縞黒檀が主流になってカミゲン黒木もなくなるかもしれないですね。
さて、そんななかでも最高峰と言われるのが沖縄本島産の黒木。伐採が禁止になっているにもかかわらず、たまに見かけることがありますよね。なぜでしょうか?
沖縄本島も八重山も黒木の伐採が禁止されていることは事実なんですが、たとえばいまから数十年前の伐採禁止になる前に伐採し、床下に保存してあったなんてケースがたまにあります。または家具や家の柱に使用していたものを再利用する、なんて話も聞いたりします。
そしてレアケースではありますが、家の庭にあったけど邪魔だったから切った、なんてものもあります。伐採禁止になったのに、そんな偶然から手に入ることがままあるんです。
この写真の原木は、みなみ三線店にお邪魔した際に撮らせていただいた沖縄本島の黒木。超レアです。
入手ルートはこのブログの通り。いやー、こんなことってあるんですね。いまでは普通に手に入れようと思ったらいくらになるんでしょう?
ましてや、本当に沖縄本島産なの?八重山黒木なの?ってのは結構あるようで、入手ルートが確かじゃないのに八重山黒木と称して売ってるものも多いようです。
この原木、三線として仕上げるのはしばらく先になりますが、この黒木での製作を予約してきました!
もう想像するだけで幸せです。シラタが多めな分、色がきれいに入りそうです。考えるだけでワクワクします。
ということで、三線職人さんと仲良くなると、こういうレアケースに出会えることもあるかもしれないですよ。
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我如古 (土曜日, 20 6月 2020 10:36)
実家にある黒木、手入れが出来なくて、近隣にもご迷惑をかけているらしく…伐採してもらうにも費用が…無職の姉が1人で住んでいます。樹齢は50年以上だと思われます。売却して伐採費用や姉の生活費のたしにする事は可能なのでしょか?
okinawa34info (土曜日, 20 6月 2020 11:12)
黒木の場合、中に穴を空けて芯(黒い部分)があるかどうかを見ないと何とも言えないと思いますが、三線屋さんにご連絡して伐採してもらってる方はいらっしゃるみたいです。三線屋さんが本島産黒木を持ってるのは大体どなたかの家の黒木を伐採して、という話が多いみたいですね。