【完売】最高級 銘苅春政作 与那城型三線

本漆塗りの貴重な銘苅与那城三線です。

 

棹のサイズは、幅も奥行きも2.2cm強の若干太棹。力強くとても美しい一本です。

 

みなみ三線店にて象牙のカンプーカラクイに、胴は桃原チーガーの二色(チャーギ&クヮーギ)ノーマルを使い、皮は7.5分で張ってもらいました。ティーガーは久米島紬を焦げ茶の皮閉じで。塗りはもともと人工漆のスンチー塗りでしたが、とても模様が美しいため塗りを剥がし、本漆で塗り直ししました。塗りは沖縄の漆工芸で最高峰の方です。

 

元々、人工漆(写真左)の際は天に炎のようなウズラが出ていましたが、現在本漆に塗り直し、この文様が出てくるかどうかはわかりません。

経年してどうなるかわかりませんが、3月時点で天は真っ黒。時間の経過と共に赤いウズラが出てくるかもしれません。

 

糸掛はいつも通り、和胡弓の音緒を代用してつかっています。総額で塗り直し等々含め、90万円以上かかっています。

家宝になるすべてが最高スペックの三線です。

 

【注意事項】

2020年1月28日に本漆塗り完了しましたが、そこから半年ほど硬化に時間がかかります。硬化前に引いてしまうと、漆にムラがりできます。三線として弾けるのは2020年8月以降の予定です。すぐにお渡しできますが、本漆が硬化しきるまではご自宅にて直射日光を避けて保管してください。

1月時点の写真を以下に掲載します。


【製品情報】

製作者: 銘苅春政 

製作年: 平成13年5月1日※

型: 与那城型

塗り: スンチー本漆塗り

カラクイ: 象牙カンプー

チーガ: 桃原チーガー2色胴

皮: 本皮一枚貼り7.5分

ティーガー: 久米島紬焦げ茶革閉じ

糸掛: 正絹音緒(和胡弓用)

銘: シール、作者銘あり

※平成13年と記載はありますが、最近銘苅先生に棹の形状を見ながら推測で記載記載いただいたため、正確な製作年は不明です。

以下の写真にて、本漆塗りに出す前の状態(上が本漆塗り直後、中か塗り剥がしの状態、下が人工漆の頃)をご確認いただけます。

2020年4.20時点の写真

このまま天やトゥーイはほぼ真っ黒な形になりそうです。

与那城本漆塗り完了

2020年1月28日

本漆塗り完了し、受け取って来ました。まだ硬化しきっていないため、ほぼ真っ黒な感じですが、時間の経過とともに漆の特性でどんどん透明になっていくと思います。


シラタの部分がどれぐらいきれいにでるかはまだ不明です。4枚目の写真はだいぶ接写でライトを当ててみたんですが、うっすらオレンジっぽく見えています。あまりにもピカピカなのでいろんなものが写り込んじゃいますね。

ついでに、心を4方向から撮影しました。署名も確認できます。

与那城塗り剥がし写真

2019.9.25

与那城の塗りを剥がしました。本漆塗りへ出します。

塗りに半年。硬化に半年。都合一年後まで弾けなくなりますが、本漆に魅せられての改変です。木の状態をご確認いただけます。

 

以下の写真は入手当初の人工漆の写真です。現在本漆塗りに塗り直し中なため、シラタ部分の色の出方は若干異なると思われます。

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